はじめに
今まで300件以上のお風呂屋(温泉、銭湯、スーパー銭湯)を巡ってきた、おふロック(ohu69)です。
お風呂巡りの話を友人にすると、
「ていうか、そもそも温泉と銭湯、スーパー銭湯の違いはなんなの?」と聞かれることが多いので、今回温泉と銭湯、スーパー銭湯の違いをまとめてみました。
※あくまでも僕の調べた限りなので、参考程度に見ていただければと思います。
3つをひとことで言うと?
・温泉→自然の力で温められた湧き水。そのお風呂に入浴できる場所も指す
・銭湯→庶民がお風呂に入るための公衆浴場。温泉に入れるところもある
・スーパー銭湯→大型の浴場施設。多くの場所では温泉に入れる
ざっくりと言えば、こんな感じでしょうか?
次は詳しく見ていこうと思います。
温泉とは?
温泉は「温泉法」という法律によって、次のように定義されています。
地中から湧出する温泉、鉱泉および水蒸気その他ガス(炭酸水素を主成分とする天然ガスを除く)で、下記のいずれかの条件を満たしているもの。
①『温泉源から採取される時の温度が25℃以上』
②『指定された19物質のうち、いずれかが規定量以上含まれているもの』
ですので、25℃未満の冷たい湧水でも、②の条件を満たしていれば温泉になります。
また、温泉が湧いている場所の自体も温泉と言われます。
日本には活火山があり、温泉が湧いている場所がいたるところにあります。
どこを掘っても温泉が出ると言われ、その数なんと3000ヶ所!
世界でも類いまれな温泉大国なのです。
銭湯とは
一般庶民がお金を払って入浴する公衆浴場です。
銭湯は平安時代末期(12世紀前半期)にはあったとも言われています。
自宅にお風呂がない時代に、庶民は町の銭湯に行き、汗を流したのです。
また、銭湯は地域住民の衛生保持上に必要な施設と位置付けられ、営利施設ではありますが、高い公共性を持っているので、物価統制令によって価格が統制されています。
それぞれの土地には浴場組合があり、例えば東京では460円・大阪では440円といった感じ。(2019年4月現在)
※たまに組合に加入していない銭湯や、組合が定める料金より安く入れる場所もあります。
客層は地元の人が中心ですが、有名な銭湯は遠方からの観光客も訪れます。
地域によってそれぞれ個性があったり、富士山のペンキ絵が壁に描かれたレトロな銭湯など昭和な景色を垣間見られたりするのも魅力。
現在は風呂つきの家やマンションがスタンダードになったこともあり、減少の一途を辿っていますが、若手の経営者が業界を盛り上げて、銭湯ブームが来ています。
アメニティが充実している場所も増えてきているので、女性でも気軽に行けるようになってきています。東京には、洗練された雰囲気「デザイナーズ銭湯」も多数ありますよ!
また、一部の銭湯では、温泉を注いでいる温泉銭湯もあるので、銭湯だから温泉ではないという認識は間違いです。
スーパー銭湯
さきほどの銭湯のあとに出てきた進化版の銭湯です。
諸説はありますがスーパー銭湯の元祖は、名古屋のスーパー銭湯&炭酸泉発祥の店 天空SPA HILLS 竜泉寺の湯と言われています。
一般的には、露天風呂やサウナなどがあり、広くて施設が豊富。
なかには岩盤浴が付いているところもあり、ファミリーやカップルなどにも人気です。
また、スーパー銭湯は公衆浴場法および各都道府県の公衆浴場条例上では物価統制令の制限を受けない「その他の公衆浴場」に分類されるので、自由に価格を設定することができます。
銭湯に近い価格の施設もあれば、1000円以上する場所もあります。僕の感覚では、800円くらいが相場な気がします。
運営会社は、パチンコ業者などの大きな母体が大きい企業が運営していることが多いです。
スーパー銭湯にパチンコ店が併設されていることが多い理由です。巨大な設備を整えるには莫大なお金が必要ですから。
スーパー銭湯では多くの場所で温泉を使用しています。掘削技術が発達し、温泉が湧き出てくるので、都会のスーパー銭湯でも温泉に入ることができますよ。
おわりに
日本人は無類の風呂好きな民族で、日本のいたるところにお風呂屋があります。温泉、銭湯、スーパー銭湯のそれぞれに良さがあるので、ケースバイケースで使い分け見るのもいいと思います。楽しいおふろライフを楽しみましょう!